東京や千葉などをエリアとする「生活協同組合コープみらい」の新井ちとせ理事長らが29日、味付モズクなど加工製造「海産物のきむらや」(境港市渡町)を見学した。両者は取引がある上、もずく産地の沖縄県伊平屋村の自然環境保護に取り組んでおり、徹底した品質管理に取り組む現場を見て、今後も連携し活動を続けることを再確認した。
同連合会は、2010年から「美ら島応援もずくプロジェクト」を展開。沖縄県伊平屋島産のモズクを使った同社の味付けモズクを1点買うと1円が寄付される仕組みで、これまでに1千万円以上を伊平屋村に寄付し、漂着ごみの処理など自然環境保護に役立てられている。
この日、新井理事長と同連合会の小林新治副理事長ら3人が木村隆之社長の案内で、研究室や検査室を見学。モズクから抽出した抗酸化作用があるフコイダンの機能性研究や、異物混入などの検査について説明を受けた。
小林副理事長は「品質管理に熱心で、安全安心にこだわる執念を感じた」と話し、新井理事長は「伊平屋村もだが、地元も大切にしておられた。今後もパートナーとしてプロジェクトに取り組みたい」と話した。3人は30日、同社の製造工場も見学する。
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