20年続く境港市と沖縄県伊平屋村の教育交流事業ウインタースクールで、伊平屋小の5年生19人が29日、同市に到着した。一行は沖縄のモズクを使用する同市渡町の海産物のきむらや(木村隆之社長)の工場を見学。30日は双方の児童がスキーなどで交流を深める。
交流事業は伊平屋島でモズクの取引がある同社の支援で1996年に始まり、夏と冬に児童が互いに訪問。昨夏は市内の小学5年生20人が村を訪れ、交流会やシュノーケリングなどで島の人々と絆を強めた。
同社であった到着式では、中村勝治市長が「ようこそ境港市へ。水木しげるロードには沖縄に関係した妖怪もいる」とあいさつ。同村の名誉村民でもある木村社長は「子どもたちそれぞれに楽しんでもらいたいと始めた。皆さんの笑顔や思いを感じ、続いている」と歓迎した。
伊平屋の児童たちは、沖縄のモズクなどを用いた製品や研究開発の現場を見学。宮城愛さん(11)は「スキーは初めてで楽しみ。工場で地元のモズクが使われ、すごいと思った」と話していた。伊平屋の児童らは30日に大山でスキーを体験するほか、31日に市内散策などを楽しむ。
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