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    2018年7月19日
    社員インタビュー
    弊社社員インタビューの記事が掲載されました。
    (日本海新聞)
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    海に魅せられ研究者の道に

    海に魅了され、研究者の道に進んだ人がいる。境港市の「海産物のきむらや」に勤務する梶谷俊介さん(31)だ。水産物加工などを手掛ける同社の開発研究室に所属し、品質管理の仕事に携わる。「自然のものが対象なので、いつも違った姿が見られて面白い」と笑顔を見せる。

    ■父、祖父の影響
    出雲市出身の梶谷さん。釣り好きの父、宍道湖でシジミ漁を手掛ける祖父の影響で、幼い頃から魚や貝など水産物に親しんだ。地元の平田高でサッカーをする傍らに「海に関係する勉強をしたい」と進路を考えていた。
    高校卒業後、国内では数少ない水産学部がある北海道大に進学。海と陸の生態系を研究する海洋生物生産科学科を選んだ。座学とともに月1回、練習船に乗ってフィールドワークにも取り組んだ。
    研究テーマの一つがカレイ。種類によって餌が違うこともあり、漁獲量が変わることもある。一つ一つおなかを調べ、何を食べているのか確認する作業を行った」。時には海鳥なども解剖し、何を捕食しているのか調査した。大学院を含め7年間の学生生活。就職先に選んだのも「海」や「水産物」に関わる会社だった。

    ■「海」でつながる
    同社は味付けもずくなど海藻類を加工、販売。大学での専攻とは違うが「山陰で仕事がしたかったし、やったことのない分野でも非常に魅力的に感じた」と2012年に入社した。 半年間、製造部門を経験した後、現在の部署に配属。微生物など製品の検査や生産ラインの衛生検査などを手掛ける。原材料の多くが自然のものであるため「1週間ごとに思いも寄らないことが起きる。ルーティンワークだけでない仕事が面白い」と声を弾ませる。
    一方で「食品は口に入る物。自分が間違ったらユーザーや販売店に大きな影響を与えてしまう。常にプレッシャーを感じている」と気を引き締める。
    業務の傍ら週に1度は趣味の釣りに出掛ける。春先には70センチのタイを釣り上げた。今の夢は「エンジン付きの船を持つこと」。仕事とは直接の関わりはないが、同じ海でつながっている。
     食品の製造、販売を手掛ける同社。工場で一番、求められるのは衛生管理だ。機械によるチェックはもちろんのこと、人間の五感も重要だという。「だから、ニンニクはご法度。強い臭いで変化が判別できなくなるから」と梶谷さん。ギョーザが好物なのだが、食べられるのは休みの前日ぐらい。「強いて言うなら、会社の規則でこれが一番苦しい」と笑う。
    ※本記事は(株)新日本海新聞社の許可を得て掲載しています。本記事の著作権は(株)新日本海新聞社に帰属します。