境港市と沖縄県伊平屋村の教育交流事業「ウインタースクール」に参加する同村の小学5年生23人が27日、境港市入りした。初日は、同事業を支援する海産物のきむらや(同市渡町、木村隆之社長)で伊平屋産などのモズクを加工する工場や研究室を見学した。
同事業は、伊平屋でモズクの取引がある同社の発案で1996年にスタート。夏と冬に児童が互いに訪問し、昨夏は市内の小学5年生18人が同村でシュノーケリングなどを楽しんだ。
伊平屋の児童たちは、モズクのぬめり成分であるフコイダンを抽出する装置や機械化された工場を見学。フコイダンを使ったがん治療の研究や味付けモズクなどの品質検査について研究員から説明を受けたり、顕微鏡で100倍に拡大した伊平屋産のモズクを見たりした。
玉城愛さん(11)は「モズクでつながっているので、今後も伊平屋村の自然を守っていきたい。夏に会った境港の友達に会えるのが楽しみ」と話した。
28日は大山でのスキーや境港市内での歓迎交流会で、双方の児童が絆を強める。
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